魔法少女の想いだけが頼る全て

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「さあ今着ている物を全部脱げ!お前なら出来るだろ?」 東馬は腕を組み、まるで囚人に怒鳴る刑務官のような口ぶりで脅す。 グラウンドにはまだ野球部員達や他部活動の生徒達が残っていて、校舎からは演奏が聞こえてくる。 と言うことはミルカのありのままの姿を見られても不思議では無いと言うことだ。 ミルカは小動物のように縮こまるが中々脱がない。 「ここで自然体になるのとお前の変態動画を全国に流すのとどっちがいい?」 東馬は再びあの時の様子をミルカに見せつける。 「ぬ…脱ぐよ…脱げば良いんだろ?」 「口の聞き方がなってないな?この場合なんて言うんだ?」 東馬はムッとしてミルカに問いかける。 東馬は動画を今に流そうとしている。 それを止めるには、東馬の要件を呑むしか無いとミルカは判断した。
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