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「なりたい人物って…」
拓広はそう言いつつ、拓広の見たことのある一人の少女の姿が思い浮かんだ。
紫色の艶のあるショートヘアにアホ毛をピンピンと揺らし明るい声で歌いながら楽しそうに踊っていたアイドル、ミルカの姿だった。
「僕は憧れていた、人を笑顔にさせる事の出来るような人物に自分もなりたいと!QB!僕をミルカと言う女の子にしてくれ!!」
その言葉が拓広の更なる波乱のはじまりになろうとは、その時の拓広には知る由も無かった。
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