第1話 運命の出会い。そして…

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初めて声を掛けたときの緊張は今も忘れていない。 だが、それは友達になれただけ。 その後、何かがあったわけでもない。 積極的にアプローチを掛けたわけでもない。 ましてや掛けられたわけでもない。 気がついたらいつも一緒にいた。いつも隣で笑いあっていた。 隣にいるのが当たり前になっていた。 ときどき何かの拍子に手が触れる。そうしただけでドキドキした。 周りからは「焦れったい」と言われる。 だけど、焦るつもりもないし、今のままでいいんだ。 そんな気持ちのまま、時を過ごした。 言葉にしなくても日に日にお互いの気持ちが伝わってくる。 「それって彼女って言わなくない?」時にはこんな質問も。 …うん、そう。この時は、まだ友達。 だけど、友達以上。 そんな感覚。
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