第3話 美優の隠し事と異変…

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それから数日が経った。 俺は仕事漬けの毎日で帰りが遅かった。 まさか…あんな事件があったなんて…… この時は…知る由もなかった…… 今日も仕事が終わって家に帰ると、食卓にはいつもと変わらず美優が作ってくれた御飯が置いてあった。 ご飯とみそ汁に麻婆豆腐。それに生野菜のサラダにプチトマトが3つ。 いつもおかずは1~2品しかないものの、子供ながらに毎日頑張ってくれていると思う。 味も少しずつ美味しくなっていった。 美優は「料理が好きだから…」と言っていたが、おそらく、母親の代わりになろうと頑張ろうとしているに違いなかった。 もちろん、料理が好きというのも本当のようだったが… いくら好きでも、毎日作る場合は「面倒だ」と思う日だってある。 だけども、毎日作ってくれる美優。 疲れて帰ってくると、当たり前のように温かいご飯があったのだ。
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