第1話 運命の出会い。そして…

8/16
前へ
/1202ページ
次へ
泣いている美優を抱きかかる。 「おぎゃー。おぎゃー。」 「よし、よし。」 あやしながら美優の泣き顔を見た。 細目にして泣いている美優の泣き顔を見ていると、美咲に対する気持ちがこみ上げてきた。 美優のほっぺに伝わり流れていく涙。 その涙は美優の涙なのか俺の涙なのか… 泣いている美優をあやすために俺は笑いかける。 …ちゃんと笑えてるのか俺? 笑わなきゃ。 赤ちゃんには何も罪がない。 俺は笑おうと無理矢理に口角を上げる。 美咲の笑顔のように糸目にしながら、俺はにっこりと笑った。
/1202ページ

最初のコメントを投稿しよう!

102人が本棚に入れています
本棚に追加