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***** 教室に戻ると、 散乱した空き段ボールの山を、 ウエイトレス姿の彩加が 一人で潰していた。 ボス、と踏みつぶそうとして、 段ボールの中に片足を 呑みこまれ、じたばたしている。 ぼんやりとその様子を眺めていると、 彩加がこちらに気付いた。 「あ、もえっ、お疲れさま!! 放送、聞いてたよ!! めちゃめちゃ面白…かった…」 わたしの顔を見て、 彩加の顔が固まる。 「…どうした?萌…」 段ボールから何とか 足を引き抜いて、彩加は わたしのところに 駆け寄って来た。 ハンカチを出そうとして 持っていない事に気付き、 その辺に放置してあった 誰のものかよく分からない タオルを手に取る。
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