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放送部室の扉をノックすると、
どうぞ、という声が返って来た。
その声に驚いて扉を開けると、
窓際に春山先生が立っていた。
「おつかれ」
「お疲れ様です…」
部屋の中には、
他の部員の姿が無かった。
「迷子係、俺の番だから。
みんな、昼休憩」
わたしが不思議そうな顔を
していたからか、先生が言った。
窓際のライティングデスクの上から
原稿を取り上げ、
テーブルの方に歩み寄る。
「午前の放送、評判良かったよ」
「ありがとうございます」
「午後もがんばって」
「はい」
席に座ろうとした先生が、
ふとわたしの顔に目を留めた。
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