Day or Night①

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「変というか、お食事に行った時の貴方のほうが自然だったので」 ハッキリ変だとは言えない。 「浪漫ですかね。この格好をして、いろいろと過去に思いを馳せているんです」 彼は少し遠い目をした。 目線の先に何を見ているのかは分からないけれど、何か強い思い入れがあるように思えた。 「ロマンチストなんですね」 「あはは。そういうことにしておきましょう」 遮る眼鏡のない彼が、初めて見せた照れ笑いだった。 「また寄ってもいいですか?」 一時間程のお喋りの後、帰り際になって私は彼に聞いた。 「いつでも、お待ちしてますよ」 彼は笑顔で答えてくれた。
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