Day or Night①

14/27

200人が本棚に入れています
本棚に追加
/27ページ
バレてる・・・。 私がこれから誰と会うのか、彼は気付いているんだ。 『ええ、おかげさまで』って、言えば済む。 簡単な嘘なのに、言葉にならない。 相当長い沈黙が続いたけれど、いつもみたいに優しく話題を変えてくれる様子も無い。 「ごめんなさい・・・」 結局、どうにか言葉にできたのは謝罪だった。 謝るくらいなら、行かなければいい。 今から電話して修二に断ることだって出来ないわけじゃない。 それをきっかけに、この関係を終わりに出来たらいい。 そうすることが私にとっても、社会的にも、最善。 そんな常識は私にだってわかってる。 だけど、私は・・・
/27ページ

最初のコメントを投稿しよう!

200人が本棚に入れています
本棚に追加