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「修二!」
待ち合わせの店の前で、中に入ろうとする修二の背中を見つけた。
罪悪感を必死に断ち切って、ただ修二に会うためだけにここに向かって走った。
溢れる思いが止められなくて、私は彼に抱きついた。
「どうしたんだ?そんに走って」
「会いたかった。二人きりで会いたかったの」
もしかしたら、『誰かに見られたらどうするんだ』って怒られるかもしれないと思ったけれど、意外にもキツく抱きしめ返してくれた。
それだけで、私の気持ちは高ぶっていた。
「先に、抱いてもいいか?」
修二の言葉に、胸がギューっとなる。
私も、何よりも彼に触れたいと思ってた。
早く、私の全てを彼で満たして欲しいと思ってた。
「抱いて・・・」
私が答えるやいなや、修二は私の手を力強く引いて歩き出した。
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