Day or Night①

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再び頭を下げて帰ろうとした私に、事務男がもう一言投げかけた。 「今夜はお忙しいですか?」 「え?特には・・・」 今夜は修二にも断られて、哲平もバイトだって言っていたし、特に用は無かった。 「帰りに少し寄っていきませんか?今頂いたクッキー、一人より二人で食べたほうが美味しいと思いまして」 「でもお店は?」 「人が来ると奥の部屋でも音が鳴るので分かる仕組みになっていますから」 奥の部屋とは、きっと先日彼が着替えに入っていった和室だろう。 この前の雰囲気からして、何か変なことをされることはないと思う。 「では、後で寄りますね」 「お待ちしてます」 友人とお茶する感覚。 そんなノリで誘いを受けた。
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