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「どこ行ってたの?」
会社に戻った私に早希が尋ねた。
新しい彼氏とは順調なのだろう。今日も彼女は女を全面にアピールした服装だ。
仕事帰りにデートかな。
ま、私には関係ないけど。
なんて・・・やっぱり羨ましい。
お互いがお互いを一番好きで、それを確認しあった関係。
「ちょっと外で長電話してただけ。早希はもうお昼食べたの?」
そう聞きながら私は早希から目を逸らした。
明らかに負けているようで辛かった。
落差を直視出来なかった。
ホントは、きちんと現実を受け止めて心のケアをしなくちゃいけないのに。
頭では分かっているのに、簡単に割り切ることが出来ない。
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