Day or Night①

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「こんばんわ」 少しばかり残業はあったけれど、私は文房具店を訪ねた。 「お待ちしてました」 カウンターから出ると、彼は奥の部屋へと私を案内した。 「どうぞ」 「お邪魔します」 私は促されるままゆっくりと部屋に上がった。 4.5畳程の部屋にテーブルとソファー、小さな流し台とコンロが付いていて、お茶くらいは飲めそうだ。 私をソファーに座らせると、彼はお茶を沸かし始めた。 「本当に、お店は大丈夫なんですか?」 さすがに無人の店内が気になって、私は彼の背中に尋ねた。 「古い店ですし、それほどお客は来ません。来れば音が鳴りますから、ご心配なく」 「そ、そうですか・・・」 昔々に造られた建物。 部屋の天井も低めだし、流し台も低い。 身長の高い彼には窮屈な空間に思えた。
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