Day or Night③

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外に出ると、既に夕暮れが迫っていた。 水平線に太陽が沈もうとしている。 「すごい綺麗!写真撮ってもいいですか?」 山間の田舎育ちのせいか、海を見るといまだに少し胸が躍る。彼の返事を聞く前から、私はバッグの中の携帯を取り出していた。 「もちろんですよ。僕も・・・収めておこうかな」 「真理さん、早くしないと夕日沈んじゃいますよ」 私ははしゃいで写真を何枚も撮った。 彼も私の少し後ろから撮影しているようで、携帯のカメラのシャッター音が微かに聞こえている。 撮っては確認して、失敗したものは消去して。満足できるものが撮れるまで、私は夢中になっていた。
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