揺れ動く①

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サヨナラを言う時が来たんだ。 修二の変化にも薄々気づいてたし、心の準備をしないといけないことも分かってた。 だけど、実際には逃げてた。現実から目を背けてた。 「いよいよなんだ・・・」 私は自分で確認するように独り言を呟く。 こうなった以上、もう修二との関係は続けられない。 「サヨナラ・・・するんだ」 声にした自分の決意が鼓膜を震わせると、ギュウと胸が苦しくなった。 走馬灯のように彼との思い出が頭を過ぎる。 終わることは分かってた。結末は別れだって知ってた。 頭では「慣れてるから」なんて悟ったふりをしてるけど・・・ 何度経験したって・・・ 別れは辛い。
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