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「知らないよ。あんな軽そうな女、俺は好きじゃない。俺には京香しか居ないんだ。東郷とのことはちょっとした遊びだよ。ちゃんと別れる。だから、京香、俺と結婚しよう」
相変わらず必死な修二。もう、顔は強張ってはいないけど、今度は引き攣ってる。
残念な男。女を何だと思ってるの?
「修二。早希があの時、貴方の名前を出さなかったのは、変に噂が広まって貴方に迷惑がかかることを避けたからだと思うの。あの早希が・・・」
もう分かるでしょ?
早希は一生懸命だったのよ。その気持ちを踏みにじるような発言は止めて。
これ以上幻滅させないで。
「知らないって言ってるだろ。あいつが勝手にしたことなんて。それに頼んでもいないしな」
ヒドい・・・。
私は思わず両手でバンとテーブルを叩いた。
「分からないの修二?早希は、本気で貴方を愛してるのよ!」
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