追い討ち①

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「どういうことなの?」 和食の店の個室。 いつも待ち合わせに使った場所で、私は修二と向かい合わせに座っている。 真理さんには『今日は弟と食事だから先にタクシーで帰る』と嘘をついた。 後をつけられているかもしれない私を、彼が心配しないように・・・。 と言えば体が良い。 だけど本当は、修二と二人で話がしたかった。 もちろん、修二と再びどうこうなろうと思っているわけじゃない。 ただ、早希の話の真相を確かめたかった。 早希と私、修二にとってどちらが大切だったのか。 『久しぶりね』とか『会いたかった』とか、そんな甘い言葉のやりとりはもちろん無い。 「黙ってないで、ちゃんと説明してよ」 私は修二が自ら全てを打ち明けてくれることを願った。
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