追い討ち①

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「なんだよ・・・いきなり」 もちろん修二は軽くとぼける。 私が早希から何か聞いているなんて、思ってもいないのだから。 「いつ離婚したの?」 一瞬、目を丸くして固まったけれど、修二は直ぐに軽く笑った。 「知ってたのか」 不敵な笑みと、余裕の態度が気に入らなくて、私は黙って彼を睨んだ。 「そう怒るなよ。別居したのは一月以上前だけど、離婚がキチンと成立したのは最近なんだ。心配かけたくなかったんだよ。京香は優しいから『自分のせいだ』とかって悩むと思ったんだ。だからキチンと離婚成立してから伝えたかったんだよ」 いつも以上に饒舌に言葉を並べる。 悪びれる様子なんて、微塵もない。 それどころか、机の下で私へ足を延ばしイヤらしく動かし始めた。
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