追い討ち①

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「密会って何だよ?東郷が『相談がある』って言うから、相談に乗ってただけだろ」 全く動じない修二。 くだらないと言わんばかりに呆れたような笑みを浮かべた。 クイッと日本酒を飲み、手酌で注いでいる。 今日はかなりのハイペースだ。 私だって、嘘だって信じたい。 あんなに愛した男が、私意外の女と浮気だなんて・・・。 少なくとも、私が奥さんの次だと思ってたのに。 修二も私を愛してくれていた。そう思いたい。 そうは思うけれど、それは私の願望であって、残念ながら確信できるものじゃない。 「くだらないな。そんな噂信じて俺を疑うのか?」 少し黙った私を見て形勢逆転と感じたのか、今度は修二が私を責めた。 「相談に乗ると、体の相性まで分かるの?」 ふと思い出した早希の言葉。 今思い返しても、生々しくて嫌な気分になる。 改めて言うのも気分が悪い。 だけど、この言葉が再び形勢を逆転させた。
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