追い討ち②

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「飲もうよ京香。苅谷さんまだまだ時間かかりそうだし」 「あ・・・うん」 私たちは暫く話しながら、クリスマスらしくシャンパンを飲んだ。 最近、あまり食べていなくて体調も万全とは言えない私、せっかくのシャンパンも全く美味しく感じられない。 あの時、変な見栄を張らずにおけば、今ここに真理さんと居られたかもしれなかった。 このシャンパンだって、美味しいと感じられたはず。 なにより、ようやく出会えた大切な人との恋が既に終わってしまったのかもしれないと思うと、胸が痛かった。 最後に、もう一度だけ話したい。 怒っているなら、きちんと謝罪がしたい。 そして、まだ一度も言ってない言葉を伝える。 大好きだって。 たとえ終わりだとしても、この思いと、私みたいな女を大切に思ってくれたことへの感謝を伝えたい。 短い時間だったけど、私に未来のある恋愛を与えてくれた。
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