追い討ち②

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結局、早希に事実を伝えることなく1日を終えた。 そして、会社を出てすぐ緊張を解すために大きく深呼吸を一つ。 とにかく、謝らなきゃ。 どう謝るかなんて分からないけど、このままじゃ真理さんを失ってしまう。 私は真っ直ぐに、文房具店に走った。 「いらっしゃいませ~」 「あ・・・」 カウンターに座っていたのは真理さんじゃなくいつかのオバチャンだった。 「あ!またあの子に会いに来たのかい?熱心だね~。残念だけど今日はもう帰ったよ。急用が出来たからってね」 「そう・・・ですか」 普通、そんなことならメールの一つでもしてくれるのに、黙って帰っちゃうなんて・・・。 凄く怒らせてしまったんだ。
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