追い討ち②

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「男紹介して貰う話、断ったらしな」 静かに話し出した修二。酔っ払ってはいないみたいだ。 「早希に聞いたの?」 私は少しずつ修二と距離を取りながら返した。 「ああ。男がいないなら・・・」 一歩離れれば、一歩近づく。 「なによ?」 「今夜一緒に帰らないか?」 酔っ払ってはいないけど、正気とも思えない。 ついさっき、この男は彼女をエスコートして会場へやってきたはず。 「何・・・言ってるの?早希はどうするつもりよ!」 私は思わず大きな声を出してしまった。 そんな私をフッと鼻で笑い、修二は一気に私との距離を詰めた。 驚いて後退った私の手首を強く掴み、グイッと自分に引き寄せる。 そして私の耳元でこう言った。 「お前は人のモノじゃないと好きになれないんだろ?コソコソと悪いことするスリルが好きなんだろ?」
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