312人が本棚に入れています
本棚に追加
「やめてよ!」
そんなの・・・好きじゃない。
現に私は真理さんが大好きだし、彼は誰かのモノじゃない。
不倫ばっかりしてる恥ずかしい私を、幼馴染の女の子に『僕の好きな人』だと堂々と宣言してくれた彼。
年下だって感じさせない包容力も、いかにも年下らしく膝枕を喜ぶ笑顔も、いつの間にか私の大切なものになってた。
そんな彼を、たがが同僚にさえ『私の恋人だ』と紹介出来なかった。
早希がどう言おうと、関係なかった。
同僚が笑おうと、ステキな人なんだって胸を張れば良かった。
そうすれば、今ここに彼と並んでいられたのに。
こんな屈辱的な言葉を浴びせられることも無かったのに。
最初のコメントを投稿しよう!