追い討ち②

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「そうなんだ」 そう言う以外、私には何も言えなかった。 その関係を否定する権利は私には無い。 だからといって修二の言った言葉を思いだすと、積極的に応援する気にもなれなかった。 「うん。で、京香は彼氏出来たの?」 「え?え・・・と」 突然の早希の質問に言葉がつまる。 簡単なこと。 『うん出来たよ。向かいの文房具店の・・・』 って。 私何で言えないの? 「クスクス。まだお一人様続ける気なの?京香、キレイなんだから、簡単なことじゃない。理想高過ぎなんじゃないの?」 私がハッキリ答えなかったせいで、早希は私に彼氏が居ないと判断したようだ。 言え!何を躊躇ってるの? ステキな彼氏でしょ! 私は自分自身に必死で語りかけた。 「あ、はは。そんなこと・・・無いよ」 結局、言えなかった彼のこと。 私の・・・バカ。
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