幼馴染み①

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とにかく、会場に帰って時間を潰そう。 さすがの修二も大勢の前では妙な行動に出ないだろう。 それに、最後まで早希と一緒に居て帰りさえすれば手も足も出ないはずだ。 失恋が決定的になった直後に、こんな嫌なことが起こるなんて。 私は修二に触られた腕を赤くなる程に擦りながら会場に戻った。 「京香!どこ行ってたの?」 席を外してから30分近く経っていたけれど、隅っこメンバーの顔ぶれは殆ど変わっていなかった。 二人ほど男性が増えたくらいだろうか。 「ごめんね。どうしても電話しておきたいところがあって」 しないほうが良かった電話かもしれないけれど・・・ね。 私は苦笑いで答えた。 「そっか。でね、こちらの方現在フリーなんだって。京香、お話してみたら?」 「え?」 驚く私を余所に、早希は突然隣に立っていた男性を嬉しそうに私に紹介し始めた。
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