幼馴染②

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「どうして連絡くれないの?」 狭い店内を早足でこちらに向かって来る真理さん。 ホントなら私も駆け寄って、彼に抱き付きたい。 しっかり抱きしめて、ずっと離したくない。 「ご、ごめんなさい。ちょっと、体調崩しちゃって、入院したりしてて」 固く拳を握り、私は自分を制した。 どこからか厳しい視線が必ず私を監視しているから。 「そんな大事なこと、どうして教えてくれなかったの?体、大丈夫なのか?」 驚いた声を上げたと同時に、私の肩に彼の手が触れた。 ダメだ。こんなところ見られたら、また何を言われるか分からない。 「だ、大丈夫!もう、すっかり元気だから!」 私はとっさに真理さんの手を肩から払い、必死で笑顔を作った。 彼の方へ顔を向けてみるけれど、目を見ることはできない。 不安定に揺れる心を読まれてしまいそうで、怖かったから・・・。
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