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答えを急かすこともなく、黙って座っている真理さん。
私は無言のプレッシャーに押し潰されそうだった。
しかもグズグズしてたら『あの子』が・・・。
早く別れ話に持っていかなくちゃ。
でも、何て言えば?
嫌いになったわけじゃない。
たとえ真理さんが本気じゃなくたって、一緒に居たいとすら思う。
だけどそれは許されない。
あの子もそれを許さないし、私の家族だって辛い思いをすることになる。
何より、真理さんに写真を見られて更に軽蔑されるなんて耐えられない。
どうせ報われないのなら、少しでもキレイな記憶にしたい。
それなら、彼の前から消えるのが一番だ。
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