幼馴染②

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「それってさ・・・」 先に沈黙を破ったのは真理さんだった。 「京香さんの未来には、最初から僕は居なかったってこと?」 「私の・・・未来?」 「僕は・・・僕の未来には京香さんしか居なかったんだけど」 未来の無い不倫ばかりしてきた私。 そんな私に未来を見せてくれたのは、紛れもなくこの人だった。 本当は、私の未来には真理さんしか居なかったし、今だって他の人なんか考えられない。 好き。大好き。 「楽しかった。真理さんとお付き合い出来て良かった。だけど、みんなが幸せになるには、私が田舎に帰るのが一番いいの」 「結婚前の遊びってこと?」 そんなんじゃない。そんなんじゃないよ。 「そう・・・捉えられても仕方ないと思う。ほら、私・・・そういう女だから」 思いとは裏腹な言葉を口にしながら、私は涙を堪えるのに必死だった。
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