幼馴染②

6/20
前へ
/20ページ
次へ
「どうぞ」 私は彼女を部屋に上げ、ダイニングで紅茶を出した。 高そうなコートの下は品のあるワンピースだ。 部屋の場所、何で知ってるのかって・・・。 聞くまでもない。 「突然ごめんなさい。一つお願いがあるんです」 突然の訪問に謝罪の言葉は口にしたけれど、全く感情が無い。むしろ完全に私を見下していることが、ありありと見て取れる。 「なに?」 私は短く聞き返した。 こんな可愛い笑顔だけど、やることはキツい。 きっと今日もバッグの中には・・・。 私はゆっくりと彼女の向かいに座った。
/20ページ

最初のコメントを投稿しよう!

274人が本棚に入れています
本棚に追加