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「どうぞ」
私は彼女を部屋に上げ、ダイニングで紅茶を出した。
高そうなコートの下は品のあるワンピースだ。
部屋の場所、何で知ってるのかって・・・。
聞くまでもない。
「突然ごめんなさい。一つお願いがあるんです」
突然の訪問に謝罪の言葉は口にしたけれど、全く感情が無い。むしろ完全に私を見下していることが、ありありと見て取れる。
「なに?」
私は短く聞き返した。
こんな可愛い笑顔だけど、やることはキツい。
きっと今日もバッグの中には・・・。
私はゆっくりと彼女の向かいに座った。
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