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「キャッ」
私は驚いて悲鳴を上げた。
そして、目の前には何故かあの娘・・・。
刺すような目で私を見ている。
「な、なに?」
私が消えることが望みだったんでしょ?
希望通り、こうして消えようとしてるじゃない。
訳が分からず、私はただ彼女を見つめるしか無かった。
「こそこそと・・・どこまでも強かな女ね」
「なに?どういうこと?何でここに?」
「あんたの弟が駅だって、丁寧に教えてくれたのよ」
そうか・・・。
さっき部屋に来たのは早希じゃない。
この娘が会社の者だと嘘をついたんだ。
だけど、何のために?
これ以上私にどうしろと言うの?
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