プラットホーム②

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「これがどんな写真かは・・・知ってる」 彼が発した言葉に耳を疑った。 真理さんは、あの写真を見たんだ。あの忌々しい写真を。 全身を激しい羞恥が襲った。あんな私を、真理さんは軽蔑したに違いない。 私って、なんて恥ずかしい女なんだろう。 「だったらなおさら止めないで!」 彼女は彼の手を振り払おうとする。 逃げたい。消えてしまいたい。今すぐに。 人混みをかき分けて走り去りたい。 だけど、体が全く言うことをきかない。 見たいわけじゃないのに、二人のやり取りをただ見ているだけの私。 結局、逃げることも出来なかった私に、彼の視線が向けられた。 「や・・・だ。こっち・・・見ないで」 心の底からお願いしても、彼は私から視線をそらさなかった。 もう、心の居場所が無い。 どんな風に私を見てるの? 真理さんは、どんな罵声の言葉を私に浴びせるの? 「お願い・・・恥ずかしい私を見ないで」
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