第14話

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　期末試験は７月の第一週に全９教科、１教科につき90分の試験が３日間開催された。知力の限界を試す厳しい試験だった。１点でもよい点をとりたい、ひとつでも学年順位をあげたいという生徒の願いは熾烈(しれつ)だった。

　勉強に自信のない者は必然的に不正に走るようになる。カンニングはどの教室でも普通に見られるものだった。当然、発覚した場合は厳しい制裁を受ける。試験終了後に営倉の窓のない独居房に１週間拘禁(こうきん)され、試験の成績は全教科で20パーセント減点される。