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…かっこいい…。
これが春山先生の、湯上り姿…。
濡れ髪と、
ピンク色に染まったほっぺ。
そして、洗いたてで
つるんと光る、鼻の頭。
「…椎名」
「はいっ」
「お前も早く寝た方が
いいんじゃない?
もうすぐ12時半だよ」
紙面を眺めながら、さらっと
甘い時間への期待を
打ち砕こうとする先生の言葉に、
ずしりとダメージを受ける。
「はい……い、いいえっ」
わたしはくじけそうになる心を
一生懸命に励ましながら、
「もうちょっと、頑張ります」
「…なにを?」
「……」
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