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それから私は仕事を探しつつ
毎日孝之の傍にいるために
病院へと通った。
ずっと彼の傍にいると
私の知らない孝之が
たくさんあった事に
気付かされる。
無線仲間や近くの運送会社の
運転手仲間とか、
毎日毎日たくさんの人が
孝之を心配してお見舞いに
来てくれた。
その一人一人に
私を「俺の奥さん」と
紹介する孝之。
一緒に働いていた時も
思っていた事だけど、
彼はとても人当たりが良くて
だけど仕事も妥協しないだけに
厚い信頼を得ていて
来る人全てが口を揃えて言う。
「奥さん、こんなモテ男が
旦那さんだと、心配でしょう?」
苦笑いする私に、
「そんなモテてねーよ」なんて
孝之は笑って言うけど
実際孝之はモテるのだ。
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