第1話

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私の性格は自分でも良いとは言えない。 今もこんな気色悪い手紙を見ても他人事のように思ってるあたり、冷めているし自分に対して無頓着だ。 ハァ...でも、こんな気色悪いのをお母さんに見られなくってよかった。お母さんは、私を女手一つでここまで育ててくれた。今も私の学費やら生活費のために働いてくれてるのに、これ以上迷惑も心配もかけたくないつーの。 ボロアパートの畳の上でゴロゴロしながら私は携帯で警察に電話をかける。 私をどこで知ったのか。何で私なのか。私のどこに惚れたのか。色々と気になるけど、後々何かあったら遅いから被害届をだすことにした。 うん。自分でも冷静で迅速な対応に惚れ惚れする。 「はい、こちら○○警察署ですが。」 「あの~、ストーカー被害にあいまして。差出人不明の気味悪い手紙が届いたんですけど...。」 その後、警察がすぐにきて私の話を聞きポストや手紙から指紋を採取していた。 それと、一人の警察から色々とアドバイスを頂いた。防犯ブザーも貰ってしまった。有難い。 だけど、手紙一通だけじゃ動いてくれないみたい。どんなに気味悪い文章の手紙でも、もしかしたらイタズラかもしれないからって....。 簡単に言えばもっと多くの被害を受けないと私のために動いてくれないらしい。 おいおい、次手紙じゃなくって私自身に何かあったらどうすんのよ。例えば、拉致監禁とかね。次あんたら警察に会うとき、私死体だったらどうすんのよ。 ハァ...案外、警察って役に...いや、色々と縛られてるんだね。 そう思うことにしとくよ。
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