第1話

4/5
前へ
/5ページ
次へ
警察が去ったあと、私はまた溜め息を吐いた。 今日はいろんな意味で濃い一日になってしまった。夕飯の支度する気力もないからさっさっとお風呂に入って寝てしまおう。 私は、シャワーを浴びて布団をしき寝る準備を始めた。 だけどいざ、布団に入ってみても睡魔が襲ってこなかった。だから、私は暇潰し程度にさっきの気味悪い手紙を手に取った。 見たくない見たくないって思っても気になってしまう。もしかしたら、ここに私を好きになったきっかけが書いてあるかもしれないから。読み始める。 警察に持っていかれなくってよかったなんてちょっぴり思う私は可笑しいのかもしれないね。 ペラリペラリと三枚ある手紙を流すように読んだ。 結果、どこにも私を好きになったきっかけなんて書いてなかった。「可愛い」「好き」「愛してる」などそういう事しか綴られてなかった。 好きなことは分かったから私のどこに惚れたのか少しくらい書けや!!って逆ギレしそうになりながら思う。 重要なことを書かないストーカー野郎にイラッとしているし、無駄に字が上手いことに対してもイラッとしている。
/5ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加