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その字の綺麗さは、まるでパソコンで打ったかのようでとても読みやすかった。
――私とは大違い....。
私の字は、可愛いらしい丸字でもなければ格好いい達筆でもない。強いて言えば.......
―――古代文字みたい。
私以外、私が書いた文字を読むとくのは不可能かもしれない。優秀な博士でも長年一緒にいるお母さんでさえ。
時々、私でさえ読めないこともあるから。
そのくらい字が汚い。
なのに、このストーカー野郎は無駄に字が上手い。こんな気味悪い文章を書くくせに。字が上手いせいでこの文章を引き立たせる。ついつい、読みたくもないのに読んでしまう。
字が上手いってだけど読む気もない私に読ませるとは。
少しその字の上手さを私にわけてほしいと思った。
ストーカー野郎が憎い。
「ふぁあ...」
やっと睡魔がやってきた。
私は、この手紙をお母さんに読まれないようにスクバの中に封印した。
そして、電気を消して眠りにつく。
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