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「第一対決、パートナーとの絆を示せ!」
「ハートストライクボウリング!」
「アーイ!」
流斗と空、そして藍のタイトルコールにより辺りの観客は一層の盛り上がりを見せる。
「さてさて皆さん、まずは目の前をご覧ください!」
刃たちの前に先程からあるのは、テレビのディスプレイ。
型はバラバラだが、ある程度大きなものが5つ並んでいる。
「こちらではまず、パートナーとなった方との絆やどれくらい相手のことをわかっているかを競っていただきます! 画面にご注目ー!」
すると、ディスプレイに表示されたのは、
「……ボウリング、だよな?」
ボウリングのピンが9つ並んでいた。
「その通り! でもでも、ただのボウリングではございません! 言ってもなかなかわかりづらいと思いますので、実践を交えつつ説明したいと思います」
そう言いながら空は頭に何かの機械を装着。流斗は端に並べられているボウリングの球を物色して自分にあったものを見つけると、所定の位置についた。
「まずパートナーの片方はピン役、片方はそれを倒す役! 倒す方法は簡単、この機械を装着している相手の心に響くことを言えばいいのです!」
頭の上に乗った機械をトントンと叩きつつ、空はどや顔で続ける。
「これはヒエロジオを使ってその人の脳内にどれだけ影響があったかを調べることができる機械です。そしてその程度をボウリングのピンとして画面に表すのですよ。相手に響く言葉を言えば言うだけストライクに近くなり、響かなければガーターということですね。ではでは一度実践してみますね。さぁ流斗君、いつでもいいですよ」
「了解だ」
ただボウリングの球を構えただけなのに、周りは一気に静まり返る。そしてその球を投げる動きをしてから、流斗はその一言を放った。
「……愛してる」
『キャアアアアアアアアアアアア!!!』
『カコーン! ストライーク!』
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