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「なんだというんだ!? お前はいったい何が言いたいのだ、京香! 私のしていることが間違っているとでもいうのか!?」
その気迫に機械が反応。ボールを投げたと勘違いして画面が前に進む。
「……私は、あなたの今やりたいことがわかりませんわ」
その玉はピンに当たるも、ピンは微動だにせず立ち尽くしている。
「あなたは言いました。彼女は相応しくないから、納得がいかないのだと。しかし、彼女は努力をしているではないですか。しっかりと前を向いているではないですか。それに引き換え、あなたはまるで無いものをねだる子供です」
「なっ……!」
その言葉に、今度はかなめが小さく呟く。
「私が……私が……誰のためにやってると……!」
「……かなめ?」
「……もういい! 貴様などに頼った私がバカだったのだ! 私は私で望みを叶える!」
「り、リーダー!」
そう吐き捨てると、かなめとかなめを慕うメンバーはその場を去ってしまう。
「……申し訳ありません。私たちは棄権致しますわ。盛り下げてしまってすいません。あとはお願いします」
続いて京香と、京香を中心とした穏便派もその場を離れる。
「……え、えっと」
「……さぁ! 突然のアクシデントにも見舞われ、優勝候補であったかなめ京香ペアがリタイア! まだまだ勝負はわからなくなってきました! 果たして優勝はどのペアか!?」
そんな中でも動じずに進行する流斗。その中で翔矢にアイコンタクトを送る。翔矢もそれを理解したようで、一回の首肯で答えた。
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