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  「ほら、幸太郎」  マスターの声で考えるのをやめた。とりあえず腹ごしらえだ。 『腹がへったら、いい考えは浮かばない』  誰の言葉だっけ……  あ。おれだった。  用意された料理は、イタリアンスパゲッティ(マスターは、パスタとは呼ばない)と、野菜サラダにチキンスープ。  それからライスの大盛り付きだ。  おれは、どんな料理でもご飯は必須。それが麺類であってもね。炭水化物が大好きなんだ。  おれは食事中は、わき目もふらず懸命に食べる。テレビも見ないし、話しもしない。一気に制覇する。  マスターに笑われた。 「幸太郎。ゆっくり食えよ。  誰も取らねぇよ」 「あ。すいません、いつもの癖で」  そう言えば……  夏希にもよく笑われたな。    
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