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思わず赤面しながら、
「…でも…。卒業まで
ガマンするって、
二人で決めたでしょ」
「……」
「…ね?」
「……」
暴れん坊だった先生の目が、
まるで夢から覚めたように
大人しくなる。
あ。…我に返った…。
先生はしゅんとして、
するっと手を引っ込めた。
わたしの身体を
大事そうに抱き寄せ、
おでこをくっつける。
…先生…。
ホントにお酒、弱いんだね…。
…ていうか…。
…お酒って、
…魔法の水かもしれない。
…この春山先生を
こんなに惑わせるなんて、
…まさに、麻薬。
…勉強になりました…。
がっくりしている
先生の顔を見ていたら、
…胸がキュンとして、
ちょっとだけ、
触らせてあげれば
よかったかな、という
後悔が湧きあがって来る。
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