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「…あの…」 「…うん」 「…ね、先生…」 「ん?」 「せんせ…」 顔がどんどん近づいて来て、 ちゅ、とキスされる。 …もう…。 …全然、聞く気、ないし…。 「ね、…聞いて…」 「…聞いてるよ」 言いながら、再び先生の顔が 近づいて来たので、わたしは 先生の唇に指先を当て、 ぴたりと止めた。 「…待って…」 口を押さえられた先生は、 急に大人しくなって、 黙ってわたしの顔を見ている。 「なんて、答えたの? …わたしを譲ってくれって 言われて、…先生は何て…」
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