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先生は、自分の口元に 添えられたわたしの手を掴んで、 あっさりストッパーを解除した。 「丁重に、お断りしたよ」 手を握ったまま引き下ろし、 顔を寄せる。 「お前を譲れるわけ、ないだろ…」 独り言のようにポツリと言って、 先生はわたしの唇を塞いだ。 …先生…。 先生の手をきゅっと握り返す。 …大好き…。 挿入って来た先生の舌は、 ビールで少し冷たくなっていた。 味は、確かに苦いのに、 …先生のキスが、とても甘くて…。 ほんのり漂うお酒の香りで、 くらりとめまいを感じる。 …酔っ払いそう…。
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