ドラゴンスケイル王国

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「ツヴァイ様、今はまだお父様とお母様の事もあるので何をしたいか考えられません。 ですが二人を助ける事が出来たらその後自分が何が出来るか、何をしたいか、自分自身で考えてみようと思います。 その時は両親の意見に惑わされることなく自分自身の意志で!」 そこまで考えているなら俺が口を出すことではないな。 「そうか、好きにしたらいい。 ここにいる限りは手伝ってやるが出て行った後のことまでは口を出すつもりはない。」 そう、アリアの親を助け出せば二人はここをでて行くだろう。 しかし俺にそれを止める権利もつもりもない。 その時になったらまた考えればいいことだ。 (って、俺は何故こいつの親を助け出せる前提で考えているんだ。 常に最悪の事態を想定して動かなければ… そうやってこれまで生きてきたのに、どうしてこうなった。) 転生前に暗殺者として生きていた頃は常に最悪の状況を想定して依頼をこなしてきた。 対象の事を調べ上げて実行する、その日に限って普段と違った行動をする対象がそれなりの数がいた。 だから常に様々な状況の想定を怠らなかったのに、この世界にきて鈍ったか。
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