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そしてその様子を見た後衛二人が周りを見渡しながら前衛二人に近づいていく。
周りを気にするのは重要だがここでその判断は間違いだった。
運悪くテントウムシの上を通ったアーチャーが転ばされ身体を巻き込まれた。
そして転んだ先に根が張ってあったロックロックからも攻撃を受ける。
弓矢を素早く撃つ為に軽装だったアーチャーはかなりのダメージを負った様子だ。
慌ててシーフが全員に動くなと声を上げたがもう遅い。
すでにお前達の後ろにはゴブリン部隊が待機しているから。
勝敗はすでに決していた。
唯一怪我をしていなかったシーフがなんとか仲間を助けつつ魔物達の攻撃を凌ごうとしたが軽装故にかすり傷を少しずつ負って動きが鈍っていった。
剣士達も立ち上がり反撃しようと試みるがうちの魔物達の連携により押されている。
アーチャーは虫達のコンボですでに息も絶え絶えでテントウムシに拘束されている。
侵入者達はそれでも十分程は粘っていたが一人、また一人と倒れ最後に残ったシーフは最終的には生を諦めたのか反撃をやめ、避けるのもやめた。
そしてゴブリンのナイフを胸に受けて倒れた。
最後にテントウムシに拘束されていたアーチャーはまだ息があったがそのまま放置してテントウムシに捕食させた。
アーチャーが死んだのは戦闘が終了して数時間後のことだった。
徐々に虫に身体を食べられていく気分はどうだったのだろう。
想像したくも無い。
この戦闘で得たDPは合計で1260DPだった。
一番ポイントが高かったのはシーフだった。
剣士240、戦士280、シーフ420、アーチャー320という内訳だ。
レベル差は大してなかったのだがこの差は一体なんなんだろうか。
取得DPの法則についてもこれから考える必要が出てきたな。
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