第2話 (TOMOMI'S Side)

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友美は会社に戻り、五十嵐を探した 「お、きたきた。意外に早かったね。」 友美は息を整え、さっそく五十嵐に報告した。 「さっき長野さんから電話がありました。…なんだか、仕事じゃなくって『今から暇?』ってお誘いみたいな電話でしたけど・・・」 五十嵐はそれでぴんときた。 「長野だけ、じゃなかったでしょ?誰かいたでしょ?」 友美は(?)が浮かんでしたが、よく思い出す。 「そうですね、もしかしたらですけど、三宅さんが一緒だったのかもしれません。」 五十嵐は、「ふ~ん」といい、 「俺も一緒に行っちゃだめかな~?」 と友美にはわからない言葉を発した。 五十嵐と友美は、会議室に入る。 そこで、ほか2人のマネージャーと顔を合わせた。 「今日から、坂本と長野のマネージメントを手伝ってくれる田上さんだ。よろしく頼む」 五十嵐の声に友美も、挨拶をする 「今日からお世話になります、田上友美です。よろしくお願いします」 2人のマネージャーは主にカミセンを担当とする斉藤と、その斉藤の補佐と井ノ原の担当の矢野であった。 「よろしく。カミセンと違って、手はかからないだろうけど、もし、手伝ってほしいときはお願いするね」 すんなり受け入れてもらえて、友美はがぜんやる気になる。 五十嵐が、さっきの長野の電話のことを思い出した。 「そういえば、今日カミセン、午後からオフだっけ?」 斉藤は手帳をめくって、確認する。 「剛と健はオフです。岡田は、これから打ち合わせです。なので、6時過ぎに俺は出ますね」 その言葉に、五十嵐がにたっと笑った。 「矢野、これからなんかある?」 「いのっちは、明日の朝がありますけど。今晩は特にないですからね。…何かあるんですか?五十嵐さん」 矢野の顔にも(?)が浮かぶ。 「発案者は…坂本…かな?で、たぶん、岡田以外は皆一緒にいるかも」 その言葉を聞いた矢野は、友美の顔を見て、大きくうなずいた。 「…で、健が会いたいとかなんとか言ってるんじゃないですか?」 斉藤もそれを見て、笑みを浮かべた。 「井ノ原も噛んでるかもしれませんよ」 この場で、会話の内容についていってないのは、友美だけである。 (なんだろう?、この会話・・・) 友美は、ちょっとパニックになりそうであった。
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