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テーブルの上を整頓し、ごみを片づけ、拭いていると、五十嵐が「へえ~」と
感想を漏らす。
「…じゃ、田上さん連れて、そっち行っていいんだね」
(私!?)
自分の名前が会話に出てくるって、なんの話をしているのか。
友美は気が気でない。
「じゃ、あとで」
と電話を切った五十嵐は、友美に向かって話す。
「さっき、長野が電話してっていってたでしょ。それ、伝えたし、電話しなくていいから。俺らも一緒にいくからね。」
友美は、どうしていいのかわからないまま、「はあ…」と返事するほかない。
矢野が、五十嵐に笑いながら聞いてきた。
「首謀者は坂本ですか?」
五十嵐は、すごく意外そうに矢野と斉藤に話す。
「それがさ、今回の発案は長野だって。あいつ、さっきも楽しそうだったもんな」
斉藤と矢野は同時に驚く。
きちんと片づけが終わり、友美が五十嵐たちの所に近づくと、斉藤が時計を見て岡田の取材に出かける。
「じゃ、俺らもあいつらと合流しますか」
どこか、楽しげな五十嵐と矢野の会話に、友美は不思議でならなかった。
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