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6階に着くと、受付でもらった紙を見ながらとりあえず、廊下を進んだ
ある扉の前まで進み、深呼吸を一つする。
(よし!)
背筋を伸ばし、ノックをする
「今日からお世話になります、田上です」
そういうと、中から「はーい」と男性の声がした
「失礼します」
頭を下げて、中に入り、そこにいた人物を見る。
いかにも業界の様相の、見ようによれば30代にも見える男性と、
どこかで見たことのある、白いTシャツにジーパンの男性。
見とれてしまいそうな顔立ちに、一瞬挨拶を忘れた。
あわてて頭を下げ、再度自己紹介。
「今日からお世話になることになりました、田上友美と申します」
顔を上げると、笑顔で握手を求めてきた。
「こちらこそ、よろしく。私がチーフの五十嵐です。いきなり仕事になってしまうけど、私たちに聞きながらでも、短期間で仕事をおぼえてほしい」
いきなり仕事・・・ということでちょっと面食らったが、
会社に入りたての自分にいきなり仕事をさせるのっていうのも珍しい。
もう一人、書類を見ていた、Tシャツの男性が椅子から立ち上がり、挨拶してくれた。
「今日からよろしく、新しいマネージャーさん。リーダーの坂本です」
その言葉に、頭の中が真っ白になる
(ちょっと待って。坂本さん?リーダー?マネージャー?)
目を白黒させていると、後ろから五十嵐さんが説明をしてくれた。
「田上さん、いきなりだけど、V6のマネージャーとして、彼らについてもらうことになったから。V6は6人だけど、俺を含めて4人マネージャーがいる。
君には、坂本と長野のマネージメントを主に、トニセンのコンサートもだけど、V6のコンサートも同行してもらうことになる。これから、大変だろうけど、わからなかったら、俺やほかのマネージャー、坂本にも聞いて大丈夫だから」
笑顔でそう説明したチーフの五十嵐さん。
はっきり言って、パニックだ。
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