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(長野さんも?打ち合わせ?)
「…はい…」
パニックになりそうな頭を一生懸命整理しながら、その後も
五十嵐から仕事の概要の説明を受ける。
「水曜は午前がオフ。午後1時にピックアップして2時からトニセンアルバムの打ち合わせ。5時から移動して、ラジオの収録…」
そこまで手帳に書き込むと、後ろの扉が勢いよく開く。
「おはようございます~」
振り返ると、メンバーの長野が、部屋に入ってきた。
「あれ?その子…。もしかして…。」
あわてて友美は席を立ち、頭を下げる
「今日からお仕事につかせていただくことになりました、田上友美です!
よろしくお願いします」
自己紹介すると、長野は荷物を手じかなテーブルに置きながら、
笑顔で話しかけた。
「こちらこそよろしく、長野です。男ばっか、6人のグループでむさくるしいかもしれないけど、頑張ってね」
テレビで見る、優しい笑顔を向けてくれると、友美はポッと赤くなる。
「…おまえいいな、笑顔だけで、瞬殺じゃん」
友美の様子を見ていた坂本は、笑いながら、うらやましがる。
「なんだよそれ、わけわかんないし。」
長野と坂本のやり取りを聞いていいると、ちょっと笑えてくる。
「笑顔1つで、田上さん、真っ赤じゃん。…あ、もしかして、長野ってタイプなの?」
坂本がうやらましそうに友美に聞いてきた。
「…え?っと、そう…かも…知れないですけど・・。ただ、普通にかっこいいなって思っちゃって…。」
そこまで聞いていた五十嵐が、大笑いする。
「普通は、V6のファンなんです~とか、言いそうなんだけど、全く言わないから俺としては、合格だな。ファンにマネージメントしてもらおうとは思ってないからね。
」
五十嵐の言葉に、友美が反応した
「仕事って、ファンだからできないってわけじゃないと思います。私もV6のみなさん、好きですし。ただ、そこも線引きだけはしっかりしていないといけないって思っているだけで。このお仕事いただいていなかったら、普通にコンサート見に行ってたと思います」
そこまで言うと、五十嵐も坂本も感心して、顔を見合わせる。
「やっぱり、君を選んでよかったよ。これから、よろしく」
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