第1話

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「はぁ…はぁ…意外とこの病院広い…」 この病院は6階建てで私は最上階の六階のそれなりに広い病室にいる。 だから、1階まで行くのは一苦労。 てか、こんなに歩いたの何時ぶりだろう? 疲れるけど、なんか嬉しいかも。 私が歩くとふわふわと動くワンピース。 嬉しくて、つい足元の方見ちゃう パジャマ以外の服なんて久しぶり。 お母さんから誕生日プレゼントでもらった服。 まだ、一度も着たことがなかったんだよな。 似合ってるかな? 後でトイレ行ってどうか見ようかな。 いや、ダメだ!そんなことしたら見つかっちゃうかも。 ナース達に。なんとかして逃げなきゃ。 1階は特にナースが多いから、ささっと行かないと。 ワンピースとセットだった帽子を深く被り、自動ドアの前に…。 'ウィーン” 私の存在を確認して開いた自動ドア。 これから、私の新しい人生の始まり。 「さようなら、病院さん」 なんて、柄にもなくかっこいいことを言った後病院を出た。
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