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「はぁ…はぁ…意外とこの病院広い…」
この病院は6階建てで私は最上階の六階のそれなりに広い病室にいる。
だから、1階まで行くのは一苦労。
てか、こんなに歩いたの何時ぶりだろう?
疲れるけど、なんか嬉しいかも。
私が歩くとふわふわと動くワンピース。
嬉しくて、つい足元の方見ちゃう
パジャマ以外の服なんて久しぶり。
お母さんから誕生日プレゼントでもらった服。
まだ、一度も着たことがなかったんだよな。
似合ってるかな?
後でトイレ行ってどうか見ようかな。
いや、ダメだ!そんなことしたら見つかっちゃうかも。
ナース達に。なんとかして逃げなきゃ。
1階は特にナースが多いから、ささっと行かないと。
ワンピースとセットだった帽子を深く被り、自動ドアの前に…。
'ウィーン”
私の存在を確認して開いた自動ドア。
これから、私の新しい人生の始まり。
「さようなら、病院さん」
なんて、柄にもなくかっこいいことを言った後病院を出た。
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